クィア・ミュージックの情報アーカイブ


Queer Musicians -Japanese-

石谷嘉章

Yoshiaki Ishiya

ジャンル:アコースティック

NO JACKET

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バイオグラフィー

掲載日:2019年3月30日、最終更新日:2019年3月30日

北海道・小樽市でのストリート・ライブを活動の中心としている弾き語りシンガー。1980(昭和56)年9月21日、小樽市高島生まれ[*1]。

北海道酪農学園大学を2年で中退後、上京して大手芸能事務所のワタナベエンターテインメントに入社[*1]。そして同社が制作に関わっていた、フジテレビ系例のバラエティ番組『力の限りゴーゴゴー!!』の放送末期の人気コーナー「ハモネプリーグ」のレギュラーとなり、2002(平成14)年9月11日の番組終了まで、「石谷よっちゃん」の名義で出演した。

出演期間中の2002年3月27日には、同番組の司会を務めていた人気お笑いトリオのネプチューンと、同じく「ハモネプリーグ」で共演していた2人組の「禁断の愛」、そして石谷よっちゃんの計6名からなる企画ユニット「どんぐりメイツ」として、シングル CD「どんぐりのチューッ!」を Toysfactory レコードからリリースしている[*2]。

カップリングには、石谷よっちゃんのソロ曲として、小坂明子の1973(昭和48)年の大ヒット曲「あなた」のアカペラによるカバーも収録されていた。

「ハモネプリーグ」での石谷よっちゃんは、通販サイト HMV&BOOKS online に掲載されている「どんぐりのチューッ!」の商品説明では、「強烈なオカマキャラとは裏腹に感動すら呼ぶ美声の持ち主」と描写されている[*2]。この文言からは、当時の石谷よっちゃんが、その歌唱力を高く評価されていながらも、視聴者からは「オカマキャラ」として享受されていたことがうかがわれる。

しかし、「ハモネプ」への出演を通じて、歌うことに生きがいを見出した石谷嘉章は[*1]、『力の限りゴーゴゴー!!』のレギュラー放送が終了すると、故郷の小樽へと戻り、翌2003(平成15)年からストリート・シンガーの活動を開始する[*1]。

当初はアカペラのスタイルで歌っていたが、2010(平成22)年からは電子ピアノの弾き語りに変わった[*1]。その理由を、石谷嘉章は小樽の地域情報誌『小樽學』の2013年4月号のインタビューで、次のように説明している。

「聴く側にとってアカペラより伴奏がある方が素直に入っていくと気がつきました。テレビではモノクロよりカラーの方がリアルに理解され、話では棒読みよりイントネーションがある方が理解されるのと同じ反応ですね」
アーティスト(1) 絵になる街に歌を添える(小樽學、2013年4月号)

石谷嘉章のライブはカバー曲が中心だが、自身の音楽観について、石谷嘉章は同じ『小樽學』のインタビューで、次のように語っている。

「一つの曲にはそれがつくられた時代と場所が必ずあり、その時々の情景や情感を感じ取ることができます。しかし時代が変わり場所の風景も変わりますが、曲は残り、歌い継がれていきます。僕は音楽が持つこの永遠性に魅せられました」
アーティスト(1) 絵になる街に歌を添える(小樽學、2013年4月号)

そして、故郷の小樽に寄せる思いを、次のように述べた。

「小樽は絵になる街と言われるのは僕も同感です。だから僕はこの絵になる街に音楽を添えて、より印象に残るように音楽で絵を輝かせることができればという思いで歌っています」
アーティスト(1) 絵になる街に歌を添える(小樽學、2013年4月号)

“ひこうき雲”
(Live, 2012)

2008(平成20)年8月4日には、北海道の釧路を中心に HIV 感染予防啓発活動をおこなっている NPO 法人のイルファー釧路が主催した啓発イベント『Live act against AIDS』に出演した[*3]。この日の石谷嘉章のライブの様子は、同法人のブログで次のように書かれている。

7番目の出演は、小樽から駆け付けてくれた石谷嘉章さん。とても綺麗なファルセットを駆使するカウンターテナーです。道央を中心に活躍するほぼプロですが、このライブの意図に共鳴して手弁当で参加してくれました。実は彼はゲイをカミングアウトしています。HIV/AIDS はゲイの病気ではない普通の性感染症であることを強調し、そしてどうしたら防げるのかのヒントを教えてくれました。簡単なことです。思い出すこと。いろんな外界からのインプットに対して HIV のことを思い出す約束をすること。たとえば彼の歌ったユーレイズミーアップをどこかで聞いたら、HIV のことを思い出して欲しいという具合に。熱いメッセージでした。(原文ママ)
イルファー釧路:半泣き - livedoor Blog(イルファー釧路 代表徒然草、2008.08.04)

2015(平成27)年8月26日には、テレビ東京系列の『THEカラオケ★バトル SP 最強アマ集結!歌うま王決定戦!』に出演。ここで石谷嘉章は五輪真弓の「恋人よ」を歌い、95.079点を獲得した[*4]。

2016(平成28)年4月には、小樽のコミュニティ・ラジオ FM おたるで、石谷嘉章がパーソナリティーを務める生放送番組『やっちゃん☆よっちゃん!』がスタート[*5]。番組中では、石谷嘉章が弾き語りを披露する「よっちゃん音楽喫茶」のコーナーもあった。

FM おたるの公式サイトでは、石谷嘉章の次のような意気込みが紹介されている。

愛する小樽のために街の BGM として地域の方、観光に来る方そしてこれからはリスナーの方にも風景やドラマの浮かぶ歌をお届けしたいです!
石谷嘉章 | 小樽のコミュニティラジオ FM おたる公式 HP(FM おたる公式 HP、2016.03.31)

2016年6月15日には、神奈川県川崎市のゲイ Bar 伝の主催ライブ『ゲイ Bar 伝 3周年 LIVE!』(at 川崎 Live house ROUTE66)に出演した[*6]。フライヤーには「ゲイシンガー3人が素敵にパフォーマンスします!」とあり、北海道出身のオープンリー・ゲイのシンガー・ソングライターで同店のオーナーを務める DEN と、ジャズ・ボーカリストであり DEN の親友でもある Sasammy、そして石谷嘉章の3人が共演した。

また、2017(平成29)年3月7日には、ゲイ Bar 伝の上階にある姉妹店、でんこ酒 bar のライブに出演。DEN が結成した実芭蕉(バナナ)ボーイズとコラボをおこなった[*7]。

3月29日には、FM おたるの『やっちゃん☆よっちゃん!』のパーソナリティーを卒業[*8]。そして4月からは同じ時間枠の新番組『お昼だよ、この声と~まれ!』の中で、隔週コーナー「石谷嘉章の音楽喫茶」を引きつづき担当した(~同年11月まで[*9])。


*1 アーティスト(1) 絵になる街に歌を添える(小樽學、2013年4月号)
*2 どんぐりのチューッ! : どんぐりメイツ | HMV&BOOKS online - TFCC-89024(HMV&BOOKS online)
*3 イルファー釧路:半泣き - livedoor Blog(イルファー釧路 代表徒然草、2008.08.04)
*4 [THEカラオケ★バトル 【SP【最強アマ集結!歌うま王決定戦!】2部】]の番組概要ページ(goo テレビ番組 [関東版])
*5 やっちゃん☆よっちゃん! | 小樽のコミュニティラジオ FM おたる公式 HP(FM おたる公式 HP、2016.04.13)
*6 読売ランド前【ゲイbar伝】3周年パーティー!(*SASAMMYSTIC*、2016.03.15)
*7 https://www.facebook.com/ishiya.yoshiaki/posts/1388479094560698(Facebook、2017.03.08)
*8 https://www.facebook.com/ishiya.yoshiaki/posts/1412364462172161(Facebook、2017.03.29)
*9 石谷嘉章の音楽喫茶について | 小樽のコミュニティラジオ FM おたる公式 HP(FM おたる公式 HP、2017.11.23)

(文中敬称略)



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