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Queer Musicians -Japanese-

前田健

Ken Maeda

ジャンル:ポップ

恋のブチアゲ♂天国

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バイオグラフィー

掲載日:2006年5月15日、最終更新日:2009年8月2日

1971(昭和46)年6月14日生まれ。東京都出身。「オカマの振付師・ピエール」や「ガングロギャル・前田健子」など、鋭い人間観察の中から生み出されたキャラクターを一人芝居によって演じるショート・コントや、ファルセットの声を用いてオリジナルの女性歌手と同じキーで歌い切ってしまうものまねなどを主なレパートリーとする、お笑いタレント。

19歳でアメリカに渡り、ニューヨークのブロードウェイセンターで4年間、ダンスと歌の個人レッスンを積んでいる。1994(平成6)年に帰国し、タレント活動を開始した。

前田健の名前が広く知られるようになったのは、日本テレビ系列の番組『ものまねバトル大賞』で披露した、渡辺真知子のものまねがきっかけ。その後、松浦亜弥のものまねによって本格的にブレイク。松浦本人とも CM で共演した。

2005(平成17)年8月には、人間観察ネタのひとつであるキャラクター「前田健子」と、ティーン向けファッション雑誌『egg』などでモデルを務める現役のコギャル4人による「まえけん♂トランス.pj」として、シングル「恋のブチアゲ♂天国」を、ビクターエンタテインメントの洋楽部からリリースした。

このシングルは、日本でも大ヒットした O-ZONE の「Dragostea din Tei」(邦題:「恋のマイアヒ」)や、DJ BOBO の「Chihuahua」(邦題:「チワワ de こんチワワ」)といったクラブ・ヒットをトランス・バージョンでカバーし、メドレー化した作品で、オリコンの週間シングル・チャートで最高12位を記録。10万枚を売り上げ、日本レコード大賞の特別賞も受賞した。

“恋のブチアゲ♂天国”
(2005)

前田健は、自身の単独ライブや深夜放送、あるいは石田靖のネット配信番組『意外な仲間達』の中で、すでにさりげなくカミングアウトしていたのだが、2005(平成19)年11月に発売した自著『前田健の恋キャラ診断』の出版記念サイン会で、彼の性的指向を問う記者からの質問に「僕はゲイ」と答えたことから、スポーツ紙が一斉に、「前田健ゲイ告白」と見出しをつけて騒ぎ立てた。しかし、この「ゲイ告白」に勇気づけられたゲイも多く、彼のもとには感謝のメールが多く寄せられたという。

2006(平成20)年8月23日には、まえけん♂トランス.pj のシングル第2弾「東京チャランス」がリリースされた。前作同様、トランス・バージョンによるカバー・ソングをメドレー化したもので、今作ではジッタリン・ジンや Whiteberry がヒットさせた「夏祭り」や、シニータの「Toy Boy」が取り上げられている。

“東京チャランス”
(2006)

2009(平成21)年6月には、NHK 教育テレビで放映されている福祉番組『ハートをつなごう』の LGBT シリーズ第3回に出演。この回は、5月23日に東京・代々木公園イベント広場を会場にして開催された「第1回東京プライド・フェスティバル」の中で公開収録がおこなわれた。そのエンディングで前田健は、番組の司会のソニンと共に、一般の LGBT 当事者から寄せられた手紙を朗読。ゲイであることをオープンにしている芸能人として、LGBT への理解を広く一般に訴えかけた。

(文中敬称略)


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