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Queer Musicians.

レディ
Lady


Lady
 ハリスの成功を受けて企画された、韓国初の、トランスジェンダー4人によるガール・グループ。当初のメンバーは、シネ、サハラ、ビヌの3人。彼女たちは非公開のオーディションによって選ばれた。メンバー最年長のシネは、これ以前にも、韓国のアーティストのチョPDのヴィデオ・クリップにダンサーとして出演した経歴を持っていた。またサハラは、2003年にタイで開催されたトランスジェンダーのビューティー・コンテスト『ミス・インターナショナル・クイーン』に4位で入賞しており、ブランド・ジーンズのモデルも務めていた経歴がある。最年少のビヌは、以前は差別を怖れて、トランスジェンダーであることを隠し続けていたが、勇気を奮い起こしてエンタテインメントの世界に飛び込み、レディのメンバーと出会ったことで大いに励まされた、とデビュー時のパブリシティの中で語っていた。[*1]

 彼女たちはデビューに際して、次のようなコメントを発表している。

「世の中の偏見を克服するのは簡単ではないと思います。でも、私たちは性的な少数派の代表だから、絶対打ち勝って見せます。」[*2]

 2005年3月、レディはデビュー・シングル「Attention」をリリース。その直前には、新しく4人目のメンバーとして、ユナが加わっている。ユナはピアノが特技で、ハリスに憧れて歌手を目指し、さまざまなレコード会社にデモテープを送り続けてきたが、トランスジェンダーであることが壁となり、苦渋を味わってきたという。[*3] しかし、レディのオーディションに合格し、ようやく念願の歌手デビューにまで漕ぎつけたのである。

"Attention"
(2005)

 2005年6月、東京でショーケースを開催するために、レディは初来日。ところが、その記者会見の席上で、彼女たちはうかつにも、「私たちはトランスジェンダーだから兵役に行かなくていい」と発言してしまった。当然、この発言は、韓国内で物議を醸し出すこととなった。[*4]

 このことが影響したのかどうかはわからないが、デビュー時の大がかりなパブリシティにもかかわらず、4人が韓国の音楽番組に出演したのはほんの数回で、楽曲やヴィデオ・クリップも不評だった。ファースト・アルバムも、それ以前にリリースした2枚のシングル「Attention」「Ladies Night」のリミックスが中心という、いささか内容の乏しいものとなり、程なくしてレディは解散してしまった。


*1 http://world.kbs.co.kr/english/enter/music_news_detail.htm?No=2389
*2 http://www.wowkorea.jp/section/FocusRead.asp?nArticleID=1165
*3 http://www.wowkorea.jp/news/enter/2005/0815/10002356.html
*4 http://www.k-poptown.jp/news/archives/001290.html


(掲載日:2007年2月6日、最終更新日:2007年2月6日)


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