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Queer Musicians.

サム・スミス
Sam Smith

公式サイト http://samsmithworld.com/
In the Lonely Hour
 本名はサミュエル・フレデリック・スミス。1992年5月19日ロンドン生まれの、ブルー・アイド・ソウルのシンガー/ソングライター。

 2012年10月、サム・スミスは、イギリスのエレクトロニック・ミュージックの兄弟デュオ、ディスクロージャーのシングル「Latch」に、リード・ヴォーカリストとしてフィーチャーされ、これが全英シングル・チャートで最高11位を記録するヒットとなり、一躍その名を知られるようになった。

"Latch"
(Disclosure feat. Sam Smith)

(2012)

 翌2013年2月、サムはソロ・デビュー曲「Lay Me Down」を、プロモーション・シングルとしてリリース。そして同年5月には、イギリスの EDM の DJ、ノーティ・ボーイのシングル「La La La」にリード・ヴォーカリストとしてフィーチャーされ、これがサムにとっては初となる全英 No.1ヒットとなった。

"La La La"
(Naughty Boy feat. Sam Smith)

(2013)

 同年10月には、4曲入りの EP 盤『Nirvana』をリリース。さらに11月には、ディスクロージャーの初のリミックス・アルバム『Settle: The Remixes』に、ナイル・ロジャーズとの共演曲「Together」で参加。シングル化も行なわれた(全英135位)。

 そして、このような活躍ぶりが高く評価されたサムは、2012年12月、ブリット・アワードで批評家賞を受賞。さらに翌2014年1月には、批評家筋からの投票によって決定される、将来が有望な新人アーティストを選出する BBC 主催の『BBC Sound of 2014』で、見事1位に選出された。

 2014年2月には、制式シングルとしてはこれがソロ・デビュー曲となる「Money on My Mind」がリリース。「La La La」に続く2曲目の全英 No.1ヒットとなった。

"Money on My Mind"
(2014)

 2014年5月22日、来たるべきサムのファースト・アルバムの収録曲「Leave Your Lover」のミュージック・ヴィデオが、YouTube で公開開始となった。そして、その内容には男性同性愛の要素が含まれていることから、アメリカのメジャー・ゲイ雑誌『Out』誌のサイトは、サムの性的指向を憶測する記事を掲載。その記事は、“Is this Smith’s subtly not-so-subtle way of coming out? Or just a tease to get us riled up?”という一文で締めくくられていた[*1]。

"Leave Your Lover"
(2014)

 5月25日には、サード・シングル「Stay With Me」が全英シングル・チャートで初登場 No.1を記録[*2]。その翌日の26日には、サムのデビュー・アルバム『In the Lonely Hour』が本国イギリスでリリースされた。

"Stay With Me"
(2014)

 その『In the Lonely Hour』のリリースから2日後の2014年5月28日、サムはアメリカの音楽誌『The FADER』からのインタヴューに応えて、このアルバムは彼自身の報われなかった男性との恋愛体験にインスパイアされたものである、と述べた[*3]。

 このインタヴューの中で、サムは次のように語っている。

「僕はこれまで、誰かと付き合ったことがない。僕からの愛には応えてもらえない、報われない関係ばかりを続けてきているんだ。そういうものに惹きつけられてしまう良くない傾向が、僕にはあるのかもしれないね。『In the Lonely Hour』は、僕が去年、恋に落ちた男性についてのもので、僕からの愛に、彼は応えてくれなかった。今ではそれを乗り越えられたとは思うけれど、僕は真暗闇の中にいたんだよ。あんなにも愛を感じたことはなかったというのに、それでいて僕は、ずっと孤独を感じていた。良くないことだと思うよ。それはいったい苦しみなのか幸福なのか、とにかく強い感情だった。」[*3]

「僕は、自分自身のことについて不安はない。その点で、僕の人生は素晴らしいと言えるね。僕には何の不安もないし、すべてに満足している。ちょうど彼のことについて話をしたかったところだったんだ。だからこうして話をした。これは男性についての話なんだってことを、知っておいてもらいたかった――そこのところを、はっきりとさせておきたかった。」[*3]

 そして、マス・メディアが彼の性的指向を憶測していることについては、次のように述べた。

「これは正常なことなんだっていうのを、わかってもらいたい。だって、大した問題じゃないんだからね。この手の質問を、ストレートの人たちが投げかけられることなんてないんだし。僕は、このアルバムを作るのには気を遣ったよ。だって、ありとあらゆる人に僕の音楽を聴いてもらうことも、僕にとっては重要なんだからね。僕の音楽は、どんなことでも歌うし、どんな人についても歌う。男性のことも、女性のことも、山羊のことを歌うことだってあり得る。だから、それが音楽の形をとって表されている限りにおいては、こんなふうに熱を込めて私生活のことを語ったりはしないよ。」[*3]


*1 Did Sam Smith Come Out in His Latest Video? (Out Magazine, 2014.05.23)
*2 Sam Smith notches up third Number One single (Attitude Magazine, 2014.05.25)
*3 Cover Story: Sam Smith Opens up About Life and Love (The FADER, 2014.05.28)


(掲載日:2014年5月30日、最終更新日:2014年5月30日)


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